会長挨拶
第30回日本がん看護学会学術集会長挨拶
第30回日本がん看護学会学術集会 会長 神田 清子

 このたび、会員、関係者の皆様のご支援・ご協力を賜り、第30回日本がん看護学会学術集会を2016年2月20日と21日の2日間、千葉県で開催できますことを心より感謝申し上げます。今年度、日本がん看護学会は30周年を迎えます。記念すべき年に大会長を勤めさせていただくことを大変光栄に感じております。
今回の学術集会はテーマを「挑戦するがん看護~未来を拓く研究と実践の融合~」としました。会員は5000名を超え、これまでの研究や実践は財産として築かれてきています。

 しかし10年後の2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、まだ世界のどの国も経験のない超高齢社会で、がん看護を実践する時代を迎えます。また、地域社会の中で「生活しながら治療する」がんサバイバーがさらに増加することが予測されます。

 そこで、本学会では、がんサバイバー自身の「力」と「自律性」を尊重しつつ、生活を整える、セルフマネジメント力を高める、高度化・個別化する治療の意思決定を支援する ことを一緒に考えていきたいと思います。
未来を見据え、今求められる実践と研究とは何でしょうか。多職種協働に欠かせない共通言語であるガイドラインの活用、ケアガイドラインを導く研究の創出、研究成果を実践に適用していく方法などから、将来のがん看護のあり方を探求していきます。
 そして、看護提供者とがんサバイバーがともに輝き、力を発揮するために、研究と実践のさらなる融合と循環、がん看護の発展をめざして、未来を拓くがん看護の挑戦について考える学術集会にしたいと思います。ご参加いただく皆様の有意義な時間となるよう、関係者一同準備を進めております。

 千葉県は都心からのアクセスもよく、観光地や特産品も豊富にあり、学術集会以外にも楽しむことができます。
 記念すべき学術集会に多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第30回日本がん看護学会学術集会
会長 神田 清子
群馬大学大学院保健学研究科 教授